2015年5月2日土曜日

アメリカで携帯電話を使う

 渡米当初、ほとんど何も考えずWalmartでiPhone4sを買い、そのまま毎月$45のプリペイドプランで戦ってきましたが、最近になって少し調べて契約を変更したので、メモしておきます。


1.アメリカの携帯キャリア等

 アメリカの携帯キャリアは、顧客数の多い順に、Verizon、AT&T、Sprint、T-mobileの4社が存在し(2015年夏にT-mobileがSprintを抜いた模様)、彼らとは別に、いわゆるMVNO(キャリアから電波を借りて安く通信サービスを提供している業態。日本でいうDMM mobileとかOCNモバイルとか?)として、StraightTalkやFamilyMobileといった業者が存在するようです。


2.契約形態

 通話1分当たりいくら、基本料いくら、という契約形態よりは、通話・テキストメッセージやり放題、Web1GBまで高速(1GBを超えると低速)で月$45、みたいな定額制が主流の模様。そして何より、プリペイドで携帯の利用を開始するまでのプロセスが日本より簡単です(プロセスは後述)。逆に、日本の携帯キャリアで一般的だったポストペイドは、契約するのにSSNを求められることが多いので、当方はトライしませんでした。留学生の多くがプリペイドで携帯を使ってると思われます。
  なお、ポストペイドにすると、日本と同様、2年縛りになる代わりに端末代で割賦割引を受けられるようです。2年後に端末のシムロックが解除できるのかはよく解りません。


3.おすすめの携帯会社・プラン

 どの携帯、どのプランが適しているかは、利用の仕方、米国で買った携帯を日本でも使うのかどうかにもよると思われます。
 携帯端末によって拾える電波帯・電波方式が異なるので、日本でシムフリー携帯を買って米国に持ち込む場合や、逆に米国で買って日本に持ち込む場合は、端末のモデルが各国の各キャリアの電波に対応しているかよく確認する必要があります。日本国内でも、例えばauの携帯はシムフリー化したところでドコモ・ソフトバンクでは使えない場合がけっこうあるようです。
  なお、米国で日系メーカーの携帯を入手するのはやや困難です。基本はiPhoneかGalaxy、たまにLG製やノキア製を見るくらいですね。そもそも米国で日系メーカーの携帯を買ってもワンセグやおサイフケータイ機能は付いてませんし、日本に持ち帰った時に拾える電波が限られている可能性が高そう。

 以下、各社のプリペイドプランのリンクと、いくつか個人的なおすすめを記載します。

Verizon
最大手。プリペイドというニッチなマーケットには力を入れてない模様。
http://www.verizonwireless.com/wcms/consumer/shop/prepaid.html

AT&T
二番手。こっちもあまり魅力的なプランはないです。
http://www.att.com/shop/wireless/plans/prepaidplans.html

Sprint
三番手。上2社と大して変わらず。しかもここで端末を買うと日本とおなじようにsimロックかかってます。ソフトバンクが買収。
http://www.sprint.com/landings/prepaid/

T-mobile
四番手。全体的に安いし、あと何分話せるか、あと何GB使えるかをHPですぐ確認できるのも使いやすくていいです。個人的に気に入ったプランを後述。AT&Tが買収しようとしたが独禁法の関係で司法当局の許可おりず。その後Sprintを保有するソフトバンクが買収しようとして同じ顛末に。
http://prepaid-phones.t-mobile.com/prepaid-plans

StraightTalk
MVNO。Walmartでプリペイドカードを買います。回線はAT&T。当初使ってて特に不自由はなく。
http://www.straighttalk.com/wps/portal/home/shop/serviceplans

FamilyMobile
MVNO。Walmartでプリペイドカードを買います。回線はT-mobile。StraightTalkより安いです。T-mobileを今使ってますが、特に回線で困ったことはないので、FamilyMobileも大丈夫なはず。
http://www.walmart.com/cp/Family-Mobile/1076544


以下、個人的おすすめ。

FamilyMobile
*$39.88 per month — Unlimited web, talk and text. First 3GB at up to 4G speeds
話放題でWebのキャパシティもそこそこ。ただ、そこまで電話しないことに気づきました。

FamilyMobile
*$29.88 per month — Unlimited web, talk and text. First 1GB at up to 4G speeds
(話放題ではないが)webと通話ができるプランとして、当方が調べた中では最安です。家にも学校にもwifi環境があるので、通常使用ならwebで1GBを超えることはないと思うんですが、旅行に行くと千キロくらいgooglemapを使いっぱなしだったりするので、若干の不安を覚えました。

T-mobile
*$30 per month — Unlimited web and text with 100 minutes talk. First 5GB at up to 4G speeds
今これ使ってます。一月100分の通話時間は当方には十分ですが、着信でもカウントされるようなので、その点は要注意。

T-mobile
*$3 per month includes 30 minutes of talk or 30 text messages 
一月たった$3で番号が持てる!ただし、wifiがないとwebは一切見れません。いま妻にこれで頑張ってもらってます。

LINE電話
携帯の契約とは全く別ですが、何気にLINEを使うと米国の番号には1分1円、日本の固定電話には1分3円、日本の携帯電話には1分14円で電話をかけられます。かける人間が米国にいても日本にいても値段は同じです。国際電話に対応させるだけでプランの料金がはねあがるので、プランはアメリカ国内限定にして、日本の職場にはLINE電話で電話かけてます。



4. どうやって使い始めるか

 渡米初日からいきなり自分の番号が必要な場合、まず、Walmartに行ってFamilyMobileとStraightTalksimカードが付いている安いスマートフォン(ただしiOSかandroidでないと日本語が打てない場合がある模様。Galaxyの2~3年前のモデルを$150くらいで購入するのが典型的パターンでしょう)とプリペイドカード(itunesカードみたいなものです)を購入です。

 身分証不要、お菓子買うのと同じ感覚で買えます。買ったらsimカードを携帯に差し込み、説明書きに従ってアクティベイト。途中でプリペイドカードに記載のコードを入力すれば1ヵ月使えるようになります。終わったらもうその瞬間から携帯番号ホルダーです。

 端末はsimフリーなので、基本的にキャリアはあとから変えられますが、その端末で対応してない電波帯を持つキャリアに変えると不便が生じる可能性があります。例えばStraightTalk用のiPhoneを買うと、AT&Tの全ての電波帯を使えますが、他のキャリアの電波帯を完全にカバーできているわけではないようです。
 iPhoneを買うならAppleでunlockedとされているものを選べば、米国内の電波は全てカバー、たいていの機種は日本の電波もカバーしてます。プリペイドではキャリアの割賦割引が受けられないので、iPhoneを携帯キャリアのショップやWalmartで買う意味は皆無です。値段もAppleで買うのと全く同じ。

 なお、Walmart15日間返品を受け付けてます。
 例えば当方のように、誤ってWalmartStraightTalksim付のiPhone6を買ってしまった場合、simをアクティベイトしてからでも返品できます。当方に至っては、返品前にAppleで日本でもちゃんと使えるiPhone6(a1586というモデル)を購入、StaraightTalksimを新しいiPhone6に挿入(既にsimがアクティベイトされてるので一瞬で使えるようになります)、その後古いiPhone6を返品しました。ほんとはsimも返さないといけなかったのかもしれませんが全くチェックされません。

 そんなに焦る必要がなければ、まずプランを慎重に検討。端末の買い方としては、
 1)上述の通りWalmartMVNOsimカード付の端末を買う、
 2)キャリアのウェブサイトから端末もsimカードも取り寄せる(少なくとも当方の場合、T-mobileのショップを訪問してもプリペイドの人はネットでやってくれと門前払いでした)、
 3)Apple Storeに行ってunlocked iPhoneを買う、simカードはWalmartで買うかキャリアから取り寄せ

 という選択肢があります。特に日本に帰ってからも使いたい場合、3)をチョイスすれば米国・日本双方でちゃんと電波を使えるモデルを選べるはずです。例えばiPhone6の場合a1586というモデルがそれに当たります(米国版はシャッター音が消せるというおまけ付。)。

2015年3月10日火曜日

出願⑥(面接とその後)

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【MBA受験関連投稿】


Ⅰ.MBA受験全般
Ⅱ.TOEFL関連
 TOEFL戦略(セクション横断)

Ⅳ.出願関連
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 MBA受験関連の投稿ではこれが最後になると思います。


〇 面接の形式

 まずは面接について。いわゆる「インタビュー」ですね。当方はMBA受験者特有の中途半端な横文字使用が嫌いだったので、ここでは「面接」と呼びます。「アプリカント」とか「アプライ」とか「スコアメイク」とか「インビテーション」とか「why MBA」とか、もう聞くとなんだかムズムズします。

 当方の経験上、GMATのスコア等が学校の設定してる一定の基準を満たしていると、エッセイと無関係にセカンドラウンド以降は出願締め切りの数日後にもう面接の招待がきます(ファーストラウンドで出願した場合招待のタイミングはだいぶ遅いようです。)。

 面接の相手は、在校生、学校の担当者、卒業生の3パターンがあり、そのやり方は対面とskypeに分かれます。たいていはskypeか現地に乗り込んで対面かですが、日本で日本人の卒業生とやれる場合もあります。
 英語によるコミュニケーションに自信のない受験者には、日本人卒業生とやることを強く推奨します。日本人の英語は日本人にとってはとても聞きやすいですし、同じ日本人なので評価も甘めです。学校の担当者の場合も、多少こちらに配慮してゆっくり目に話してくれます。
 逆に在校生相手だと、喋るスピードも評価も容赦無し(涙)在校生の質問のいくつかはホント何言ってるか解りませんでした。かと言って聞き返しまくってると当然マイナス、更に、聞き返しても何言ってるか解らない絶望的な事態もありました。TOEFLのリスニングがいかに緩いかを実感します。


〇 面接対策

 面接の対策ですが、当方の場合、1月15日がGMATの最終回だったので、対策はそのあとから始めました。以前の投稿で書きましたが、10月に出願した学校の面接は、

1月頭に一旦予約を入れ、前日に入院したことにして後ろにすっ飛ばしました…(=。=;)

 結局合格がもらえましたし面接の予約取りはだいぶ事務的にやってるので、これ自体そんなにマイナス評価にはならなかったと思ってますが。

 対策に使ったのは、カウンセラーに教えてもらったThom Peaceです。ほかを全く検討しなかったので、良かったのか悪かったのかもよく解りません。とりあえず1時間1万円ってめっさ高いなと。やったことは、絶対聞かれる質問リスト(レジュメ説明、志望動機、強み・弱み、達成経験、失敗経験等々)をもらい、想定問答を自分で作成、これを添削してもらい、あとはひたすら模擬面接です(6~7回やりました。)。

 最初の学校の面接では想定問答の暗記が間に合わなかったので、

パワーポイントに全部書いて、skype面接中は質問に合わせて画面をスクロール、それっぽく読み上げるという惨状

でした。眼球の動きでバレバレなので読み上げ方式は絶対お勧めしません(当方の学校でskype面接をやってる在校生に話を聞くと、これやっちゃってる受験者を意外と見かけるそうです。)。
 ただし、コミュニケーションに不安がある場合、アドリブは不可能なので一通りの回答の丸暗記はマストです。
 また、経験上、面接は「別にもう他も受かってるしどうでもいいや」とリラックスしてる状態と「ここ落ちたらどうしようガクガク(((;゚Д゚)))ブルブル」なってる状態とでは、前者の方が圧倒的にパフォーマンスが良いです。やれることをやったら、あまり気負いすぎず、吹っ切れた状態で臨みましょう。


〇 面接終了後


 面接まで終わったらあとは結果を待つのみ、ではありません。繰り上がり待ちになることが多分にあります。そのときに備え、追加エッセイ、スコアのアップデート等を準備しましょう。このへんが有効なところは日本の受験とは大きく異なります。
 当方はこれらもやり尽し、更に、当方の志望校の合格を蹴る受験仲間に(全然違う会社の人間なのに)「俺の代わりにコイツを繰り上げてくれ」と当方を推薦してもらったり、知り合いの在校生にプッシュしてもらったりしました。今の学校に繰り上がり合格できたのはあのときに動いてくれた仲間のお陰だと心底思っております。思い出したらありがたすぎて涙が…(ノ。T)



 冒頭に書いた通り、たぶん受験関連の投稿はこれで最後になると思いますが、何か思い出したら適宜追記します。ご質問あればコメント欄に書くかメール下さい。
 



前の投稿(MBA関連):出願(エッセイ・推薦状)

2015年3月9日月曜日

出願⑤(エッセイ・推薦状)

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【MBA受験関連投稿】


Ⅰ.MBA受験全般
Ⅳ.出願関連
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 前に書いた通り、MBAの出願に必要な書類は基本的に下記。

 
・レジュメ(日本でいう履歴書にあたるものだが履歴書ではない)
・エッセイ(志望動機、自己PR等)
・推薦状2通(UCLAのように1通の学校もあれば、スタンフォードのように3通の学校も。)
TOEFLないしIELTSのスコア
GMATのスコア(GREで代替できる学校も。)
・学部の卒業証明・成績
 
  やはりエッセイは結構時間がかかります。社費派遣を志願するときに志望動機はザクッと書いていたこともあり、このテーマならそれほど時間はかからなかったのですが、困難克服経験やクラスにどう貢献できるか、みたいなテーマは12月に入ってから考え始めました。一応当方のエッセイの生産プロセスを書いておくと、下記の通りです。
 
1.在校生からヒアリングするなどしてある程度情報を集めたら、2時間くらいで日本語でサクッと書いてみる
2.カウンセラーに見てもらう(筆が止まったらすぐカウンセラーに相談しました。おかげでだいぶスムーズに形にはできたと思います。)
3.GENGO(翻訳業者)にこれをぶん投げる
4.GENGOから上がってきたドラフトをそのままEssay Edge(推敲業者)にぶん投げる
5.Essay Edgeから上がってきたドラフトを自分で直す
 
 秋に出願した1校とサードラウンドで出願した1校を除き、基本的に年末休みにまとめて取りかかったんですが、GMAT勉強の片手間だったので、エッセイに費やす時間は最小限でした(もうあの時期のことは思い出したくありません。あんな心身の休まらない年末休みは初めてです。)。
 
 
 従ってあまり書けることもないのですが、とりあえずこの生産プロセスはお勧めしません。Essay Edgeからあがってきた段階で、もうところどころ原形を留めておらず、意味が変わってるので、また自分で直してEssay Edgeに送り返したりしてたのですが、だんだん時間がなくなってそれもやらなくなり、最後は自分で直したらもうそのまま出すようになりました。初めから、GENGOは使わず自分で書くか、せめて4の前にしっかり自分で添削するべきでした。英訳にしろ推敲にしろ自分の仕事を解ってくれてる人がやらないと、内容があらぬ方向にいくことがしばしばあります。
 
 なお、当方の場合、推薦状2枚のうち、1枚は当時の直属の上司に名前だけもらって自分で書いていました(もう1枚は前の上司に書いてもらっていました。)。推薦状も相当な時間を取られますが、自分で書けばエッセイの内容を補強しやすいので、ここは一長一短だと思います。なお、自分で推薦状を書いて提出する場合は、提出の際、出願するパソコンとは別のパソコンを使うよう注意して下さい(IPアドレスを見て、出願者本人が自分で推薦状を出していないかチェックしているそうです。)。また、推薦状は自分をよく知っている人でないと書きようのないテーマばかりなので、偉い人にお願いすれば良いというものではないと思います。
 
 何校も出してると、既に出願済の他校と全く一緒のエッセイテーマに出会うこともあります。そういうテーマでは当然過去に作ったエッセイをコピペするわけですが、そのうち1つのエッセイを、
 
学校名すら変え忘れたまま出しました(涙)
 
 そんな無礼なことをしても、速攻面接のお呼びがかかったので、やはり面接に呼ぶ呼ばないの段階ではエッセイを読んでないんでしょう(笑) 面接もボロボロで最終的に落とされましたが。また、これは幸い当方はやりませんでしたが、自分で2枚の推薦状を書いていたところ、2枚全く同じものを提出してしまった、というのを聞きました(その人はその学校にしっかり受かったようです(笑))
 いずれにせよ、そういう凡ミスをくれぐれも犯さないようご注意ください。
 
 それと、MBA受験スケジュールと反省を見ていただくと解るとおもいますが、学校によっては追加エッセイがけっこー有効です(全く受け付けていない学校もありますが。)。セカンドラウンドの出願や面接が終わると時間に余裕ができるので、追加エッセイをバシバシ準備してった方がいいと思います。


前の投稿(MBA関連):出願(レジュメ)
次の投稿(MBA関連):出願(面接とその後)

2015年2月18日水曜日

ジャンプがアメリカで読める!


 知りませんでした。

 アメリカに来てこんなに興奮したのは、ロサンゼルスでバリ男を食べて以来です(ラーメン in US 参照)。


 少年ジャンプが読みた過ぎて、ふとダメ元で「ジャンプ 電子」で検索したら、


電子版少年ジャンプを読む


 てのがふつうにヒットするじゃありませんか。
 さっそく定期購読申込み。ご丁寧にちょうど当方が渡米したあたりからバックナンバーが用意されてて、これはもう俺を寝かせない気か。興奮が収まらない(´Д`;)ハァハァ宿題やらないといけないのに(´Д`;)ハァハァ  興奮が収まらないよ(´Д`;)ハァハァ

 手始めに最新号をパラパラ見たら、ナルトが終了したことやハンターハンターが休載期間に突入したことは報道で聞いていたものの、半年以上のブランクがあるにもかかわらずそれ以外はあんまりラインナップが変わっていない印象。
 例によって凄まじい新陳代謝で次々に短期の打ち切りが起きていたのでしょう(=人=)合掌

 電子書籍なのでアンケートがないですね。今後こちらに読者がどんどんシフトしてったら、もうアンケート至上主義ではなくなるってことでしょうか。

 いずれにせよ、一週間の楽しみが増えました。ああ今日は良い日だ。

 なぜかヤングジャンプがないようなので、これも電子化して下さい。集英社様よろしくお願いします。アメリカ人にトーキョーグール読ませますんで。なにとぞなにとぞ。



 興奮のあまりしょうもないこと書いてしまった。
  

2015年2月15日日曜日

出願④(レジュメ)

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【MBA受験関連投稿】


Ⅰ.MBA受験全般
Ⅳ.出願関連
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 MBAの出願に必要な書類は、多くの場合、

・レジュメ(日本でいう履歴書にあたるものだが履歴書ではない)
・エッセイ(志望動機、自己PR等)
・推薦状2通(UCLAのように1通の学校もあれば、スタンフォードのように3通の学校も。)
TOEFLないしIELTSのスコア
GMATのスコア(GREで代替できる学校も。)
・学部の卒業証明・成績

この6点です(社費派遣の人はスポンサーシップレターを出すことも。)。
 ここではそのうち、レジュメについて当方の反省を書きます(この辺からますます当方の書きたかった自虐になります(笑))。

 某予備校の講師が、「出願書類は自分を売り込むパッケージである」と言っていました。レジュメやエッセイ、推薦状が一体となって出願者の人となりをあらわし、学校にアピールする材料になると。非常に最もらしい話ではありますし概ね正しいと思いますが、受験を終えてみて当方はこれは当てはまらない場合があると思いました。

 なんせ、面接に呼ぶ呼ばないの段階では明らかにエッセイを読んでいない学校があります。また、面接時も、面接官(アドミッション自らだったりMBAの2年生だったりします)はレジュメは手元に置いてましたが、既にエッセイを読んでいて、それに基づいて質問してくるようなことは稀でした(5校の面接のうち、既にエッセイに目を通し、エッセイに基づいて質問してくれた学校は1校だけです。)。

 係る観点から、レジュメはエッセイと同等かそれ以上に重要であり、且つたった一枚のレジュメ単体でも自分を十分にアピールできる材料として完結している必要があります。そもそもレジュメは、日本の履歴書と異なり、淡々と事実を書くのではなく、自己PRをかねているというのはMBA出願に限らずスタンダードです。残念ながら、当方には当時あまりその認識が無く、履歴書の英語版のノリでした…。


 当方の当時のレジュメ作成工程は、

1.1時間くらいで日本語でサクッと書いてみる
2.カウンセラーに見てもらう(「うん、いいんじゃない」という軽い反応)
3.GENGO(翻訳業者)にこれをぶん投げる
4.GENGOからあがってきた英語を軽くチェック(この手の英訳作業は同じバックグラウンドを持っていない人が行うと、本来言いたかったことからかけ離れた英文になることが往々にしてあります)
5.もう一度カウンセラーに見てもらう(「いいと思うけど、Resume Edge(レジュメ推敲業者)に一枚にしてもらって」)
6.Resume Edgeにぶん投げる
7.Resume Edgeで言い回しはレジュメの書式(後述)に直してもらったが、肝心の「一枚にしてくれ」という依頼を無視され、キレそうになりながら自分で一枚にする

これで終了です。

 自己PRはエッセイで語るので、多少意味が解りにくくても、単なる事実の羅列に近くても、まぁこれでいいかGMAT勉強したいし…重要なのはエッセイでしょ?)、と思っていました。こんな残念な出願者はほとんどいないとは思いますが、一応言っておくと、


これではよくないです。

 

 上述の通り、レジュメはエッセイ以上に重要です。また、レジュメには、

・主語は省略する
・一つの項目で2文以上にしない(「;」や分詞構文で繋げる)

<例>
Harvard Business School, Boston, MA←職場       May 2007 – June 2011←期間
Faculty Assistant←肩書
• Coordinated annual unit conference for 60+ MBA professors nationwide; designed and oversaw conference website; communicated with potential attendees; collaborated with HBS faculty and potential presenters
• Interacted with a diverse group of professors, executives and students
←職務の内容。一項目一文で動詞から書きはじめる。


といった書式上のルールや(この辺はさすがにResume Edgeが直してくれましたが)、

Action Verbを使う
・プロセスと結果を書く
・なるべく数字を盛り込んで自分の達成したことをクリアにする

などなど、コンテンツにおける常識があります。日本語サイトはあまりあてにならないので、少なくとも、

http://www.ocs.fas.harvard.edu/students/extension-careers/guides/ResumeCoverLetter.pdf
http://www.mbaadmissionsadvisors.com/how-to-write-a-resume-for-mba-admissions-applications/
http://www.mbaadmissionsadvisors.com/10-steps-admissions-guides/preparing-your-resume/

このあたりのサイトを参考にして一度仕上げたら、複数の人に見てもらって、各職務経験の記述から自分がアピールしたいことが伝わるか、全く異なるバックグラウンドの人が読んで意味が解るか等々、推敲に推敲を重ねることが望ましいです。
 また、最後にPDF化したら(PDF化の過程で様式がさりげなく変わってしまうことも。)自分で5回くらい読み返し、200%誤字がないこと、200%おかしなスペースが入ってないこと、200%おかしなフォントがないこと等々を隅々まで確認して最終版としましょう。

 MBAに入学すると、学校は学生のレジュメやカバーレター、面接対策を手厚く支援してくれるのですが、その中で自分のレジュメの改善余地の多さ(受験当時のレジュメのクソさ)に衝撃を受けました。

 
次の投稿(MBA関連):出願(エッセイ・推薦状)